ヒアルロン酸の持つパワー【美しさを取り戻す】

日本人女性

ほうれい線を目立たなく

鏡を見る女性

塗るより注射が効果的

ヒアルロン酸は保湿力の高さに定評があり、保湿化粧品にもよく配合されています。しかし、ヒアルロン酸は分子が大きいという特徴を持っているため、実は肌に吸収されにくい物質です。最近では分子の小さい低分子ヒアルロン酸を配合した化粧品も開発されていますが、その実際の効果はまだ明らかとまではいえないのが現状です。ヒアルロン酸を肌に塗布すれば、たしかに肌の表面を覆うことによる保湿効果が期待できます。ただ、人の皮膚においては真皮層という深い部分までヒアルロン酸が到達しないと、内側からの保湿はむずかしいといわれています。つまり、顔のシワをなくしたいと希望する場合は、顔にヒアルロン酸を塗るよりも注射によって肌の真皮層へ直接注入する方が、確実なシワ改善効果が見込めるといえます。美容外科や美容皮膚科では、このヒアルロン酸を注入することでシワを目立たなくする施術を行っています。中でも、特に顕著な効果があるのはほうれい線です。ほうれい線などのシワ治療にはボトックス注入などの方法もありますが、ボトックスは神経に働きかけるものであり、肌の弾力そのものを復活させることはできません。そのため、口もとから頬にかけての肌のハリを取り戻してほうれい線を目立たなくしたいときには、ヒアルロン酸注入が適しています。

注射の量や純度に注意

ヒアルロン酸注入はほうれい線の改善のほか、ときには鼻を高くするために用いられることがあります。ところが鼻の場合、ほうれい線などのシワを埋めるのとは違い、低い鼻を高くするためには一カ所に多量のヒアルロン酸を注入しなければならなくなります。ヒアルロン酸はある程度の期間が過ぎれば自然に人体に吸収されるから安全だと思っている人も大勢いるので、そのような患者の場合は医師に対して通常よりも量を多く注射して欲しいと求めることがあるのです。もちろん、医師はそのような要求に応えるべきではありませんが、実際に海外ではこうしたケースにより鼻に注射した量が多すぎて、血管を阻害してしまったために鼻の組織の一部が壊死してしまったという事例が報告されています。これは医師にきちんとした倫理観と技術が備わっていれば起こらないトラブルといえます。ですが患者の方でも、ヒアルロン酸の過剰な注入は危険だと認識することが重要です。純粋なヒアルロン酸であればたしかに時間の経過とともに少しずつ体内に吸収されていきますが、それでも鼻や目の周りのような血管の集まっているところに多量に注入するのは危険です。また、純粋なヒアルロン酸は吸収されやすいため、数ヶ月ごとの再注入が必要です。ところが患者としてはコストを低くしたいと望むために、効果が長持ちして頻繁な再注入の必要がないヒアルロン酸が開発されています。しかしこのタイプは製造法がいろいろで、中には不純物を混ぜた製品もあるのです。このような場合人体に完全に吸収されず、しこりが残ってしまうことがあります。したがって、技術の確かな医師のもとで高品質の製品を注入してもらうことが大切です。